日産自動車九州インタビューその1│4つの工程を経験してよかった点とは?

日産自動車九州 製造部 塗装課 係長 出口浩司様、製造部 シニアスタッフ 野田安則様にお話を伺いました。
日本能率協会の平井希実がインタビューします。
(以下敬称略、お役職はインタビュー当時)

4つの工程を経験してよかった点とは?

nk_d04平井
最初に出口さんが今の製造部塗装課で進められている仕事の内容からお聞かせください。

出口
私の役職は係長です。

係長の下には工長がいて、さらにその下に部下が20人ほどいます。
係全体でいうと、80人から100人の部下を束ねている形になります。

塗装課としてやらなければいけない業務や達成しなければならない目標を考えながら、全体のマネジメントを進める仕事になります。

平井
ありがとうございます。

発表の中で4つの工程があるとおうかがいしましたが、それをいずれも経験されていると聞きました。
そういう方はあまり、いらっしゃらないのではないですか。

出口
多分、あまりいないと思います。

自分は上司に恵まれていたと思っています。
入社して最初に指導を受けた工長も人を育ててくれる上司に巡り合っていたそうです。
だから、自分のことを考えてくれてそういう4つの工程をわざと回らせてくれたのだと今になると思えてきます。

その経験は非常に生きました。

係長になっても、塗装の中の一部分しか経験していない人はたくさんいます。
自分はすべてを経験させてもらったので、そういう人たちに比べて多くの知識を得る事が出来ました。

当然、職場でかかわってきた人たちも他の係長より多いでしょう。

それが今の自分の支えになっています。

野田
初めてです。
係長で成形と樹脂とボディーを回った人は出口さんしかいません。

出口
本当に貴重な体験をさせてもらったと思います。

平井
発表いただいたのは、指導員から工長へなる過程だとおっしゃっていました。
これはその4つの中でどこの担当をしていたときでしょうか。

出口
1塗装から始まり、樹脂塗装、樹脂成型、最後に今の2塗装と移っていったことを発表させてもらいました。

メインになったのは今の2塗装となりますが、ちょうど指導員時代が樹脂塗装です。
樹脂成型に移ったところで工長にさせていただきました。

平井
仕事が変わると、課題が出てきたり苦労したりすることはありますか。

出口
「部署が変わると大変だね」といわれることがよくあるのですが、そういうふうに感じたことはあまりありません。

新しい部署に行くと当然、仕事も新しいことを一から覚えるようになりますが、反面、今まで知らなかった人ともかかわることができます。

大変というよりは、むしろ楽しいと感じてきました。

平井
発表資料の中にも、ロボットを初めて操作したときのことを書いていましたよね。

出口
塗装には大きく分けて下地を作る工程から上塗りといってみなさんが見ている色を塗る工程、防水、防錆を目的としたシーリング工程などいろいろとあります。

1塗装から樹脂塗装、樹脂成型という分け方はこれとは別のものになりますが、1塗装のときは下塗りとシーリングを経験させてもらいました。
樹脂塗装に行ってからは逆に上塗りや全体を管理するPCRオペレーターを経験しました。

4つの部署を回って塗装の中の下塗りから上塗りまですべてを経験したことになります。

同時に樹脂成型という塗装よりプレスに近い仕事もしています。
この仕事は型に樹脂を流し、バンパーの形を作るものです。

そういった仕事を経験させてもらったわけですから、非常にありがたいと思っています。

発表するまでの苦労とは?

nk_n01平井
今回の発表のあたっての人選は、野田さんによるものですか?

野田
私と人事課の担当者で人選し、工場の経営会議に提案し承認を貰いました。

昔は工場で「この人に」と一本釣りして白羽の矢を立てていましたが、そのやり方だと偏りが出てしまいます。

実はうちの製造部はプレス、車体、塗装、組立て、物流、保全などの部署があります。
色々な職種の方に発表して貰いたいとの想いもあり、順番制にしました。
昨年は塗装課の順番で、経験と知識豊富な彼を人選しました。

平井
最初にこの話があったとき、率直にどんな感想をお持ちになりましたか。

出口
歴代の人たちの発表について話を聞いていました。
歴代の方々が発表したような事を自分ができるのかなと不安に思ったのが第一印象でした。

又、この大会は、様々な企業の皆さんが一同に会すると聞いていましたから、すごい大役とも感じました。
こちらの方が本心では第一印象でしたね。

平井
講演を聴かれたことは今までにありましたか。

出口
実は今までに講演は聴いたことがありません。
それなので、最初は本当にイメージがわかなくて、野田さんに「ちょっと資料はないですか」などといろいろ相談させてもらいました。

野田
ホームページにソニーの松本さんが前回撮影して頂いた発表のビデオがありましたので彼にそのビデオを紹介し視聴するように指示しました。

平井
TOTOアクアテクノさんの講演風景も。

出口
今も多分、あるのではないですか。

平井
そうだと思います。

出口
でも、会場の雰囲気は全然、分かりませんでした。

平井
当日、現地へ出かけて会場が意外に大きいとか感じませんでしたか。

出口
いいえ、一応、インターネットで講演を見ましたから、大まかなイメージはありましたし、野田さんから会社にあるフロアだとこれぐらいの場所ということを知らされていました。

平井
発表資料を作るのは大変でなかったですか。

出口
今回やらせてもらって当然、準備は大変でしたが、資料を作りながら今まで自分がやってきたことを振り返る良い機会になったと思います。
あのときはこんな思いをしていたなどと過去を振り返ることができました。

人間は新鮮なものに目移りして昔のことを忘れてしまいますから、非常に良い機会になると同時に、新しい活力にもつながったと感じました。

次回に続く。

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