トヨタ自動車インタビューその5|自分の経験を最大限伝えるとは?

第一線監督者の集い:名古屋 発表者のトヨタ自動車株式会社 伊藤敦志さん(本社テクニカルセンター ボデー統括部 ボデーCAD課 GL)に日本能率協会事務局(JMA)がお話を伺いました。(以下敬称略、お役職はインタビュー当時)

自分の経験を最大限伝えるとは?

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JMA
今回、伊藤さんは、最優秀事例賞を受賞されました。自身の中でここが一番良かったのではと感じられているのはどういったところでしょうか。また、皆さんに評価された点や、ほかの方々とはこういう点が違ったので良かったのではないか、と思われていることはございますか。

伊藤
どの方の事例も学ぶところがあり、とても素晴らしいものでした。ここが良かったという点は、自分でも正直よくわかりません。僕の経験よりも、もっとすごい経験をされている方がいれば、きっとその方が受賞されたでしょう。

社内事務局に怒られるかもしれませんが、僕は決して賞を狙いにいっているという感覚ではなくて、自分の経験を最大限伝えることが使命だと思って参加していました。

皆さん参加料払って聴きにきていただいているので、僕の発表から何かひとつでも持って帰ってもらえればいいかな、という気持ちだけで発表していました。
賞をいただいた時は「え、僕で良かったのかな?」というのが正直な感想ですね。

JMA
そういった伊藤さんのお気持ちが、多くの聴講者の方々に響いたということでしょうね。

例年そうですが、受賞された方々を見ていますと、皆さんの思いが伝わってくるのと、一方で、聞いている方々からの、自分も苦労していることをよくぞ代弁してくれた!というような共感が得られないと、受賞にはつながりません。ここがこの大会の一番いいところだと思っています。

改善の大きさよりも、第一線監督者としての立ち位置や思い、そういうものを大事にしている大会ですので、そういった意味でも、大会は随分と刺激になったのではないですか?

伊藤
そうですね、刺激にはなりますね。様々な業種の方が、いろいろなことを発表されるわけで、もちろん、僕の知らない体験をされている方がほとんどなわけですよね。

2日間いろいろな方のお話を、自分の行動を変えないといけないところが出てくるかなと思いながら聞かせてもらっていました。よく僕が選ばれたなとも思いながら聞いていました。

JMA
発表後には、他の発表者の方々と一緒に、壇上で質疑となりましたけれども、発表を待っている間などに、ほかの方々と話をされたりする機会はありましたか。

伊藤
他の発表者の方とは、「緊張しますね」とか、「あの質問はきついよね」という程度の会話でしたが、実は聞きたいことがすごくたくさんあったのですよね。

発表者の中には、いろいろな精密機械をやっておられる方もいれば、看護の関係の方もいらっしゃいましたし。インフルエンザの予防接種率を上げる為に、思いを全面に出して進んでいっているという話では、本当に強い魂を持っているのだなと感心しながら聞き入っていました。

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