トヨタ自動車インタビューその1|会社を辞めようと考えていた自分を変えたものとは?

自身の経験を活かした等身大のリーダーシップを発揮し、職場に活気を。それがメンバーの仕事に対する見方を変えた。

第34回第一線監督者の集い:名古屋 最優秀事例賞受賞者のトヨタ自動車株式会社 上郷工場 梶原睦さん(第1エンジン製造部 第12エンジン製造課 チーフリーダー)、田上博幸氏さん(第1エンジン製造部 第12エンジン製造課 課長)に日本能率協会事務局(JMA)がお話を伺いました。(以下敬称略、お役職はインタビュー当時)

会社を辞めようと考えていた自分を変えたものとは?

日本能率協会「第一線監督者の集い・名古屋」事務局(以下「JMA」)
「第34回第一線監督者の集い・名古屋」第2日目に、「取り戻せ!自信と誇り~体験を通じ、よみがえった現場力~」を発表され、最優秀事例賞をご受賞されましたトヨタ自動車 上郷工場の梶原様に、お話を伺います。
まずはご受賞おめでとうございます。

梶原睦氏(以下「梶原」)
ありがとうございます。

JMA
梶原様のご担当業務や役割、これまでの活動なども含めて、今回、参加のきっかけと、社を代表して発表者に選ばれた率直な感想などをお聞かせください。

梶原
まず私の職場は、GRエンジンの組み付けを担当しております。課としては加工から組み付け、エンジン検査と出荷をしており、その中で私は係長という役割をさせていただいています。
年に1回QCアドバイザーである工長級の方が2~3年の活動を報告する機会があり、その際に私が部の代表として、一昨年報告することになりました。その発表でアドバイザー大賞を受賞したこともあり、工場の事務局から「第一線監督者の集い」への参加の誘いをいただきました。
誘ってはもらったものの、「第一線監督者の集い」の場で、私がトヨタを代表して報告するなんて難しいかなと考えていたのですが、どうせやるならしっかりやろうという思いで参加させていただきました。職場の人たちは、この大会のことをあまり把握していなかったので、ピンと来てなかったのですが、やるならしっかりバックアップすると言っていただきました。

JMA
今回、社内のQC活動報告会でのアドバイザー大賞受賞が、「第一線監督者の集い」参加のきっかけとなったわけですが、「第一線監督者の集い」の意義や視点などを考慮して、社内発表の内容から変えられたことはありますか?

梶原
社内のQCアドバイザー大会での発表は、改善事例を細かく発表したわけではなくて、どのように動機づけしていくか、導いていくか、また、QCサークルのレベルをどう上げていくかという活動に重きを置いていたので、「第一線監督者の集い」に向けては、どのように変えていくべきかと悩みました。
工場の事務局とも相談しながら、「第一線監督者の集い」について理解していくにつれて、今回の発表内容であれば、そんなに大きく変える必要はないのではというアドバイスをいただきました。強いて変えるならば、まず外部へ出すものなので専門用語は避けるとか、聞きやすい表現の仕方をアドバイスいただき、あとは人の成長といった部分にウエイトを置いて修正できるところは修正を加えていきました。

JMA
社内QCサークルでの発表自体が、たとえばグループのモチベーションをどう高めていくのかや、梶原さんご自身がどのようにリーダーシップを発揮されてきたかといった発表だったということですか?

梶原
そういうことです。ですから「第一線監督者の集い」でも事例を発表するべきか迷ったのですが、さほど大きく変更した点はありません。ただQC色は出さない方がいいのかな、という部分で表現は変えました。

JMA
今回発表された事例の中で、ご苦労された点がいろいろあったと思いますが、特に社外の人には、どのようなことを訴えようとか、またここを聞いてほしいというポイントは何でしたか?

梶原
チャートにも表していましたが、一番言いたかったのは自信と誇りをどのようにメンバーに根づかせていくかというところです。
私が今の職場に異動してきてまず感じたのが、若手のモチベーションが低いというか、活気がないということでした。私も以前の経験から、自分自身の仕事にあまり誇りが持てずに会社を辞めようかなという時期もありました。そんな時は、同僚や諸先輩方からアドバイスや熱い指導をいただいてきました。そうした背中を見てきて、改善していく中で成果や結果が出てくることが、私としては自信になり、仕事が面白くなっていったという経緯がありました。

そこで、まず職場を元気にしようと、若手に職場の課題に対して自分で目標を設定させました。大きな課題を設定する人もいれば、小さな課題を設定する人もいましたが、その大きさはともかく、自分で決めた課題をやり遂げられるようにフォローをしてきました。

しかし、やはり改善するにはお金や時間が必要になってきます。そうした時に時間を与えることも必要ですし、どういった考えがあるのか意見を聞いて、形にして結果が出ると成果につながるという経験から、少しずつよろこびを感じてくれました。
若手ということで経験も浅いため、なかなか知恵が出ずに苦労したのですが、そのうち中堅やベテランを頼って相談を持ちかけるようになったんですよね。そこでフォローを受けることで、改善のサイクルが回るようになっていきました。
そうすると、今まで“やらされ感”だったものが、自分で問題を見つけてくるようになるんですね。その問題に挑戦して解決すると、今度は達成感が味わえるようになってくるんです。
その達成感が、次は自分の仕事の誇りに変わっていきます。そうした中でうまく成長してもらえたなと思っていますし、そこが一番言いたかったところです。

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