日産自動車九州その7|仕事にプライドを持てる施策とは?

畑野
ディズニーランド好きなど一見するだけではチームに関係ないように見えることが、1人ひとりのモチベーションを上げ、チーム力を強化して生産性向上につながっているのですね。

山下
会社の目標というのは、すべてが数字です。

ところが、その数字を部下に落としたところで、部下は数字に何の感情も持ちません。

だから、私が監督者になった直後に「2%向上させてくれ」といくら部下に呼び掛けても、その2%という言葉で部下のモチベーションが上がりませんでした。

第一線監督者の立場からすると、会社が掲げる目標を人の行動につなげるため、噛み砕いて分かりやすく説明することも責務の一つです。

例えば、5%のコストを削減するとしたなら、「あなたは早めに電気を消してくださいね」と数字目標を行動目標に転換する必要があるのです。

それと同時に、1つひとつの指示に納得してもらわないといけません。

そして、自発的にやってくれる方向に持っていくことが大切です。

今回のポイントはその辺にあるでしょう。

畑野
これまでの取り組みについて非常に詳しいお話をいただきましたが、今後はどのような第一線監督者になり、どんなチームにしていきたいと考えていらっしゃいますか。

次の具体的な施策があれば、教えてください。

山下
今、具体的に考えていることは既に、社長や課長から「いいよ」といわれたものです。

1つは職場を開けた存在にするため、家族を実際に職場へ連れてきて仕事ぶりを見せることです。

これは私からの提案なのですが、自分の上司が子どもたちに名刺を渡すところがおもしろいのでないかと思いました。

塗装課では過去に定年退職時、家族の訪問のようなことをしていたらしいのですが、それをもっと早い段階でやろうという発想です。

外国で働くお父さんを家族が訪問するというテレビ番組がありましたが、あんな感じです。

うちの場合は車の製作で秘匿しなければならない部分も多いのですが、許可をもらって家族が訪問すれば、もう少し自分の仕事にやりがいと誇らしさを持てるようになるのではないでしょうか。

家族との信頼関係も高まる気がします。

その結果、自分の仕事、会社にもっと貢献しようと考えるようになることを期待しているのです。

八尋
それは全社的というより、山下さんのところで考えているのでしょうか。

山下
私のところでまずやってみたらどうかといわれ、一度試しに行ってみたいと思っています。

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