TOTOその7|今回の取り組みで最も大きい成果とは?

斎藤
今回の取り組みを通じ、最も大きい成果はどこにあったのでしょうか。

工藤
制約理論の考え方を取り入れて改善に打ち込めるようになったことでしょう。

電子機器製造課としては大きな成果が出ています。

社内だけでなく社外でも成果を発表する機会に恵まれ、県知事賞など大きな賞を受賞させていただきました。

また、TOTOグループの中国の工場でも、取り組み内容を翻訳して、現地で活用が進んでいます。

豊久
われわれの職場でのQC活動について少し補足すると、もともとQC活動に長けた人がいたのですが、定年で退職されたことで、引っ張ってくれる人がいなくなって活動が少し沈み気味になったのです。

私がいくら制約理論を伝えても、理解してくれているようで、なかなか分かってもらえないという実態がありました。

そこで、タイミングもちょうどよかったので、工藤に勉強に行ってもらったことがきっかけで、再び活動が活発化していきました。

電子機器製造課の改善する力も上がってきているように感じます。

ポイントはお互いに協力できるようになったことでしょう。

やはり、仕事は1人ではできません。

どんな仕事でも協力するところを一番大切にし、今やらなければならないことをみんなに考えてもらうようにする必要があるでしょう。

私はみんなをマネジメントする立場ですから、やることとやらないことをはっきり決め、力が足りなければみんなで応援してやるべきことに集中するのです。

それを繰り返した結果、電子機器製造課は過去にないぐらい充実した協力体制を組めています。

これはよそのグループに負けていないと思います。

昔はだれかが休むと仕事がきつくなるという雰囲気がありましたが、自分も休むし、隣の人も休む中、みんなで協力し合う絆が生まれたように感じます。

ちょっと体調がすぐれないようなら、「休んで」という空気が職場に出てきました。

その辺りはどの企業にも負けないと自負しています。

斎藤
集中と選択ですね。

工藤
今は何に集中すべきなのか、それをみんなで協力してやっていこうというのが、ちょっとした業務にも出るようになりました。

例えば、今回の発表資料を作るに当たっても、みんなが「今は資料作成に集中してください。他は私たちが協力します」という雰囲気なのです。

豊久
発表資料を作るときも結構前から手をつけていたのですが、時間があると何となく先送りしてぎりぎりになって慌てていました。

そこで、工藤を資料作成に専念させ、現場は他のメンバーでやるようにしたのです。

現場がやるべきことをしっかりと把握し、協力した結果が最優秀を取れた最大の要因だと思います。

(その8へつづく)

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