日立金属その2|自分自身が変わることの大切さとは?

植田
参加したセミナーは、自分のことをいろいろ話し、互いに共感を持ちながら考えを深め、そういったプロセスを経ながらチームマネジメントについて考えるものでした。

特に私にとって影響があったのは、これまで誰に言えなかった私自身の人生について話をしていったことです。

子供のころの父の病や母の苦労、壮絶ないじめ、そんななかでも「人を恨んだり妬んだりしてはいけない」と母に教えられたこと。

つらい子供時代でしたので、就職してからも、友達はつくらず、仕事に没頭、時には先輩とトラブルも起こすなど、心の壁を築いていったこと。

そんなことを参加者の前で語っていきました。しかし、話すことは「放す」ことでもあるんですね。話しをしていくうちに、心もずいぶん軽くなり、自分自身を客観的に捉えなおすことができました。

これまでの私は、答えを押し付けて進捗管理をする、目先の結果を追い求めるというマネジメントをしていました。しかしよかれと思ってやっていたこれらの行動は、実は組織を強化するどころか、弱体化させていたのです。

私がやるべきことは、部下が自分で考え行動できる環境づくりであり、試行錯誤しながら仕事に向き合い、挑戦してもらうことだったと、気づきました。

自分には、部下を成長させる、という視点が欠けていたのです。

そう考えるようになってから、もっと他にやることはあると、前向きな気持ちが高まっていきました。

斎藤
具体的に、どのようなことを実行したのですか。

植田
社内の研修や工場見学などの企画になるべく参加できるような雰囲気、一緒に行けるような環境を作ることに努力するようになりました。

とはいえ、皆に一律に言っても相手は動きません。まずは、普段から見ていて やる気のあるメンバーに個別に声かけをしていきました。

それとベテランですね。長く同じ仕事をしているとどうしてもモチベーションが下がってしまうこともあります。だから、ベテランにもここでもう一花咲かせてもらいたいという気持ちで、研修や見学に行ってもらうように働きかけました。

そうしたら、変わる人はすごく変わりましたね。

外に行って1週間もしたら普通に戻ってしまう人もいるのですが、でも仲間がいると互いにいろんな話をしはじめて、どんどん雰囲気が変わっていくのは分かりました。

(その3へつづく)

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